<静岡県市町駅伝>圧巻の走り 吉田町の杉浦選手、村松選手

 吉田町は町の部で前回から順位を二つ落としたものの、中島克訓監督(57)=吉田中教諭=が期待した5区杉浦柊人選手(15)=藤枝明誠高1=と、11区村松亜蘭選手(18)=同3=が圧巻の走りでともに区間賞を獲得し、チームを勢いづけた。

互いの活躍をたたえ合う村松選手(左)と杉浦選手=草薙陸上競技場
互いの活躍をたたえ合う村松選手(左)と杉浦選手=草薙陸上競技場

 杉浦選手は中学時代、中距離種目を専門としていたが、高校入学後は長距離の練習に力を注ぎ、持久力アップを狙った。「終盤もペースを落とさず走り切れたのは、練習のおかげ」と話す。持ち前のラストスパートで順位を上げ、昨年の7区に続き、実力者がひしめく5区で区間新記録を樹立した。
 村松選手も後輩の活躍に負けじと力走を見せた。昨年はけがで出場を断念。悔しさを胸に高校生活の集大成として取り組んだ練習の成果が結果に表れた。
 2人の出会いは吉田中の陸上部。今年は同じ高校で汗を流し、市町対抗駅伝では5区走者の座を争った。村松選手は杉浦選手について「後輩だけど、刺激を与えてくれるライバルのような存在」と語った。中島監督は「環境が変わっても、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)し合いながら、来年もチームを引っ張ってほしい」とさらなる飛躍を期待した。
 (島田支局・池田悠太郎)

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