⚽清水エスパルス復権 2000人と考える J1昇格願い静岡で集会、元選手や来場者議論
サッカーJリーグ2部(J2)清水エスパルスの応援を目的とした有志団体「エスパルスを愛する会」は14日、清水の復権を願って集会「エスパルスを早くJ1に戻そう」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。清水の元選手を招き、集まったサポーターらと意見を出し合った。
清水OBの三渡洲アデミールさん(54)、西部洋平さん(42)、鄭大世さん(38)が登壇。今季、クラブ2度目のJ2を戦う清水が再び強豪に返り咲くには何が必要かを約2千人の来場者と考えた。
試合終了間際での相次ぐ失点が降格の一因となった昨季の戦いを振り返り、3人は「選手同士で腹を割って話せる関係がチーム内でできていたか」などと指摘。J2での今季の戦いに対しては「チームが基盤をつくる良いきっかけになってほしい」と思いを込めた。
来場者も発言し、「昨季はチームがばらばらに感じた。結束がもっと必要では」「長期的なビジョンを持つクラブになってほしい」などと述べた。
運営会社の刷新 嘆願署名1万人 「愛する会」代表理事
「エスパルスを愛する会」の石田徹代表理事(75)は集会終了後にグランシップで記者会見を開き、チーム運営会社の経営体制の刷新を求めていくことを明らかにし、「すでに1万人の嘆願署名を集めた」と述べた。
石田代表理事は「皆が食事しながらエスパルスの話題を話すようにしたい。今はファンがエスパルスから離れている」と述べ、活動を通じサポーターから出た意見を運営会社側に伝えていくとした。会によると、清水区の企業などから約2億円の活動資金が集まった。
会は昨年7月に一般社団法人として発足。静岡市などの企業トップ10人が理事に就く。石田代表理事が社長の産業用ロボットメーカーアイエイアイはチームのオフィシャルトップパートナー。