
東海道新幹線の「こだま」の一部列車が速達化され所要時間が短縮

2026年春のJR東海のダイヤ改正で、東海道新幹線の「こだま」の一部列車が速達化され、所要時間が短縮されます。静岡駅行きの上りの最終便「こだま」は名古屋駅~静岡駅間で所要時間が7分短くなり、名古屋や大阪などでの滞在時間がより長く確保できるようになるということです。
JR東海は12月12日、2026年3月14日のダイヤ改正の内容を発表しました。発表によりますと、東海道新幹線の「のぞみ」では利用客が多い時間帯に臨時列車を増発し、1時間あたりの最大本数が1本増えて13本となります。
この「のぞみ13本ダイヤ」は、下りが東京駅7~10時台発、上りが新大阪駅14~17時台発に設定されます。また、午前6時台には外国人観光客が多い京都駅始発の新幹線を定期列車では初めて運行します。

静岡県内に停車する列車では、静岡駅行きの上りの最終便「こだま」の名古屋駅発車時刻が7分繰り下がり、三河安城駅~掛川間の各駅でも6~2分の繰り下げが行われます。さらに臨時列車「のぞみ」が運行する日には、発車時刻が繰り下がった名古屋駅の最終便「こだま」へ乗り継ぐことで、新大阪駅出発を従来より6分遅らせることが可能になります。
所要時間短縮の理由についてJR東海の広報担当者は「ダイヤを調整し、各駅での『のぞみ』通過待ち時間を減らすことができたため」と説明しています。
寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」でもダイヤ改正

東京駅から岡山駅を経由して高松駅と出雲市駅を結ぶ寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」でもダイヤ改正が行われ、下り列車の東京駅~浜松駅の出発時刻が繰り上げられます。東京駅の出発時刻が現在の午後9時50分から午後9時26分になるということです。静岡県内の停車駅でも、熱海駅で26分、沼津駅で23分、富士駅で21分、静岡駅で21分、浜松駅で18分、それぞれ発車時刻が繰り上げられます。なお、浜松駅以降の時刻に変更はありません。
繰り上げの理由についてJR東海は「列車の安全運行に必要な鉄道施設の持続的な維持管理に向けて夜間の保守作業時間を拡大するため」としています。広報担当者は「保守作業員の確保が難しい状況にある」としつつ「所要時間が伸びることで、鉄道ファンにはよりゆったりと寝台列車の旅を楽しんでもらえるのでは」と話しています。
在来線・新型の315系の車両は2026年3月のダイヤ改正までに投入予定
静岡県内の在来線についての情報です。新型の315系の車両について、東海道線・御殿場線・身延線では2026年3月のダイヤ改正までに投入が完了する予定です。一方、2026年度以降に開始するとしていた東海道本線(三島駅~沼津駅間、浜松駅~豊橋駅間)の315系によるワンマン運転については「今回のダイヤ改正のタイミングでは実施しない」としています。
このほかにも、列車の運転時刻や行き先、編成両数などの変更も行われるということで、JR東海は「詳しい情報は時刻表やホームページでご確認ください」と呼び掛けています。







































































