
静岡県内のアウトドアショップでは、クマ用のスプレーが売り切れるなど対策グッズの需要が高まっています。富士宮市の小学校では、出没時の対応マニュアルをつくるなどクマから身を守るための動きが広がっています。

クマの目撃が相次いでいる富士宮市。12月2日の市議会で一般質問をした5人の議員のうち4人がクマに関する質問をしました。
<富士宮市議会 辻村岳瑠議員>
「緊急銃猟が出た場合に、市民がどのように生活をしたらいいのかマニュアルの中で作成済であれば教えて下さい」
<富士宮市 望月直樹環境部長>
「周辺の市民が避難をしていただく、交通規制等を実施しなければならなくなります。そういう際にはどういう行動をとっていただくというようなことを現在作成中ですけれども、今後しっかりと市民のみなさまに周知する広報をしていきたい」
富士宮市では2025年4月から11月末までに41件のクマの目撃情報がありました。クマの足跡が見つかった内房小学校では、クマの出没時の対応マニュアルが作成され、ほかの小学校でもクマを発見・遭遇した時を想定した避難訓練も行われたということです。
「ちょっとした音を出せるものを用意して」アウトドアショップで「クマ対策グッズ」品薄に

静岡では2025年これまでに人的な被害はありませんが、アウトドアショップではクマの対策グッズが品薄になっています。
<SWEN新富士Base店 高田直人店長>
Q. 店の入り口から入ってすぐ横に鈴が置かれていますが、鈴は何種類ぐらい販売している?
「色もいろいろあるが、約10種類ぐらい揃えている」
静岡県富士市のアウトドアショップでは、鈴の売れ行きが例年の2倍ほどになり、甲高い音が鳴るタイプの鈴が特に売れているということです。音で対策するグッズは鈴以外にもあります。
<高田店長>
「ちょっと数がだいぶ少なくなってしまったが、音が鳴るもの。クマよけホーンだとかベアホーン、ガスで鳴るもの、電子音でなるものを揃えています」
例年は1か月に1つ売れる程度だったクマよけのホーンも残りわずかになりました。スプレーの需要は例年の5倍以上です。
<高田店長>
「当店もスプレーがメインで置いているが、ここのところの出没に対しての皆さまの意識がやはり向上していまして、スプレーが売り切れてしまってる状況」
全国的な需要の急増で、この店では、スプレーの次回の入荷が2026年の春頃になる可能性が高いといいます。対策グッズが不足するなか、店長は従来の対策でも効果があると話します。
<高田店長>
「ラジオだったりとか、音が高周波になるようなもの、キャンプでも、炎もそうですし、ちょっとした音が出せるものをご用意していただければ(それだけでも)違ってくると思う」
クマに詳しい専門家からは、「今年は冬眠の時期が遅れる可能性もある」という指摘もあり、今後も十分な注意が必要です。







































































