
静岡県伊東市の田久保市長が議会を解散したことで、2025年10月に実施される伊東市議選の事前審査が9月30日から、始まりました。一方で29日、市長の経歴に関する新ルールを発表した田久保市長に対して、市民からは不満の声が多く聞かれました。
<伊東市田久保真紀市長>
「おはようございます」
Q.市長、視察に行かれたんですか?
「はい」
Q. 土砂崩れかなんかですか?
「あとでちゃんと資料を出します」
30日は作業着姿で登庁した田久保市長。記者から視察について問われると「あとでちゃんと資料を出します」と答えました。市長の判断による「議会解散」で、庁舎内は選挙の準備に追われています。
30日から始まった市議選の事前審査では、選挙の告示日当日に立候補者の届け出がスムーズに行えるよう、選挙管理委員会が書類に不備がないかを確認します。
<伊東市選挙管理委員会 鈴木康之事務局長>
「急な選挙ではございますけれども、立候補の届け出、それから当日の投票を含めまして、スムーズに選挙の執行ができますよう、選管としては万全の体制で臨みたい」
30日は17陣営が審査に訪れ、田久保市長に近いのは2陣営でした。伊東市政の今後を左右する市議選、市民はどう見ているのでしょうか。
<伊東市民>
Q. 市議選の投票には行く?
「(市議選の投票には)そういう予定ではいます」
Q. これまでの市議選に比べ関心は高い?
「高いと思いますね、関心は。周辺の人も気にしている人たち多いですからね」
<伊東市民>
「市民の事を考えて、そして行動してくれる人、そういう人に(投票)したいと思います」
選挙戦とは別に、市長の学歴確認を厳格化する動きも。
<田久保市長>
「最終学歴の学歴証明書、職歴証明書等を就任から21日以内に提出することとして整理いたしました」
29日の定例会見で、今後市長が新たに就任した際に個人情報を正確に取得するための新たなルールを発表した田久保市長。指摘される学歴詐称疑惑が解決していない中での「新ルール」発表に市民からも戸惑いの声が聞かれます。
<伊東市民>
「まず自分自身のことを明確にした上での提案であればまだいいんでしょうけど、なんか本末転倒のようなそんな印象を受けますし、なかなか納得できない、順番が違うんじゃないですかね」
<伊東市民>
「自分でそういうことをやるっていうのはなんか納得いかないよね、ルールとしてはいいけどね」
<伊東市民>
「市長が最優先でやるのはただ謝ることよ、謝って辞めること」
市民からも厳しい意見が相次ぐ中、学歴確認の新ルールは10月1日から適用されます。