
山あいの町で、100歳を超えてひとり暮らしを続ける女性の日々を追った映画が静岡県内でも上映が始まりました。監督とプロデューサーに多くの人に届けたい思いを聞きました。
<石井哲代さん>
「注目の的じゃけぇ余計恥ずかしいじゃないの…あああ、熱い!」
石井哲代さん。2025年4月、105歳になりました。哲代さんが20年以上続けるひとり暮らしの日々をJNN系列の広島・RCC中国放送が取材し、今回、1本の映画になりました。タイトルは『104歳、哲代さんのひとり暮らし』です。
<山本和宏監督>
「(哲代さんは)コメディエンヌであり、撮らせてもらう中でも魅力的。ただ、お茶を飲んでいるだけとか、草を抜いているだけでもかっこいいなというのがあって」
この自然体の生き方が多くの共感を呼び、静岡でも上映が始まりました。
「バックオーライ、オーライ」
「転げ落ちないために後ろ向きで歩きます」
映画では、哲代さんが様々な人と関わり、支えられながら笑顔で毎日を生きる姿が描かれています。
<石井哲代さん>
「みんなに大事にしてもろうて、ホンマにいい人生ですよ。『だった』っていったらいけんけぇ『人生です』。ingでいきます」
<山本和宏監督>
「『ひとり暮らしだけどひとりじゃない』という言葉があって、哲代さんの、100歳を過ぎた方のひとり暮らしを最初撮ろうと思っていたが、これはみんなとの関係性の映画なんだと、哲代さんに教えられた」
さらに、誰しもがいずれ迎える「老いる」ことへのメッセージも込められています。
<RCC中国放送 岡本幸統括プロデューサー>
「今って自分が老いていくこと、一人になること、高齢になって一人で暮らすことにすごく恐怖感を持ちがちだが、心配するばっかりじゃなくて楽しみを見つけられることもあるよと、ということが伝われば」
映画「104歳、哲代さんのひとり暮らし」は、「静岡シネ・ギャラリー」(静岡市)と「シネマイーラ」(浜松市)で6月5日まで公開予定です。
<石井哲代さん>
「また逢う日まで~チャッチャ!あとは分からない」
<親戚>
「もう帰るよ!」
<石井哲代さん>
「ハハハ」