
全国高校サッカー選手権静岡県大会(県サッカー協会、県高体連、静岡新聞社など主催)は3日、清水総合運動場などで準々決勝を行った。連覇を狙う浜松開誠館は常葉大橘を2−0で下し、4強入り。5日の準決勝は静岡学園と対戦する。
【戦評】浜松開誠館が危なげない試合運びを見せた。前半19分、コーナーキックをつないだボールをMF篠倉悠人(エクセルシオール出身)が押し込んで先制。後半に入っても素早い攻守の切り替えで主導権を握り、7分にFW菅原太一(清水ジュニアユース出身)のドリブルシュートで加点した。常葉大橘は終盤、サイド攻撃を活性化させて好機をつくったが、あと一押しを欠いた。
浜松開誠館 八巻涼真主将

「失点ゼロは良かったけれど、守備でも攻撃でもまだまだ課題がある。改善すべき点を改善して、準備万端な状態で準決勝に臨みたい。常葉大橘はフォワードが強力なのを知っていたので、フォワードに仕事をさせないように意識していた。連覇して、全国で国立の舞台に立てるように頑張りたい」
浜松開誠館 青嶋文明監督
「サイドから相手陣地に入り込んで、コーナーキックから1点というのは狙っていたこと。常葉大橘はサイズのあるフォワードにボールが収まってしまうと、サイドが飛び出してくる。しっかりマークして攻撃の糸口を作らせないように意識させた。(優勝した)昨年のチームと比べてまだまだ力不足なので、大会を通じて少しずつ力をつけてほしい。もう少し余裕を持って、エンジョイしてくれればいい。(準決勝の静岡学園戦については)今年の力関係からいっても我々は挑戦者なので、歯を食いしばって、相手を壊しにいきたい」
常葉大橘 新井裕二監督
「立ち上がりの失点が痛かった。戦う意識がなかったということではないが、弱気になってしまった。ラインが低くなりすぎて押し込まれ、セットプレーで失点というシーンを生んでしまった。立ち上がりがうまくいっていれば…。0−1のまま終盤に入れればよかったが、2点差になると厳しい。まだ県Aリーグが残っていて、残留が決まっていない。3年生は後輩への置き土産として、最後まで頑張ってほしい」