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静岡市役所にある人気スポット「茶木魚」って?

 静岡市役所静岡庁舎新館3階にある飲食スペース「茶木魚(ちゃきっと)」。誰でも利用することができるこの場所は、静岡市の中山間地「オクシズ」の木材を使った温かみのある雰囲気で多くの人々に親しまれています。この度、ここで静岡名物「静岡おでん」の提供が始まり、ますます、人気が高まるスポットとなっています。「茶木魚」の誕生からこれまでをまとめました。

市役所で静岡おでんを 静岡庁舎食堂「茶木魚」 だし香る屋台風ブースで販売

 静岡市役所静岡庁舎の食堂「茶木魚(ちゃきっと)」で今月から「静岡おでん」の提供が始まり、利用者の人気を博している。

 
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静岡おでんの販売ブースは屋台風のデザインになっている=静岡市役所静岡庁舎

 食堂に入ると屋台風のおでんブースが目の前にあり、食欲をそそるだしの香りが店中に漂う。弁当・総菜販売の天神屋(本社・駿河区)が弁当やおむすびとともに販売を始めた。
 おでんの種類は黒はんぺんや白焼き、なるとなど静岡ならではの練り物のほか、牛すじ、ダイコン、卵といった定番を含めた約20種類。特徴の黒いだし汁は毎朝、食堂内の調理場でしょうゆベースのだし汁に牛すじと練り製品を煮込んでつくっている。
 同社の担当者によると、売れ筋はダイコンやスケトウダラの練り物の白焼きなど。「市民はおなじみの味を楽しんでもらい、市外の人にとっては静岡の食文化に触れる機会になればうれしい」と話す。
 
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4月から静岡市役所静岡庁舎の食堂で販売を始めた静岡おでん

 おでんは1品150~180円。おでん3~5品を選ぶ定食は600~850円(いずれも税込み)。青のりや魚のだし粉、みそは好きな量をかけることができる。おでんは持ち帰りも可能。
 
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静岡おでんは黒いだし汁が特徴。牛すじ、黒はんぺん、なるとなどの具材が並ぶ=静岡市役所静岡庁舎

(政治部・尾原崇也)
2024年04月18日 あなたの静岡新聞
 

オープンは2019年8月 子育て世代の声を反映 交流、情報発信の場へ改装

静岡市役所に新食堂オープン オクシズ材ふんだんに使用

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食事や交流が楽しめる「コミュニティ&ダイニングスペース 茶木魚」=静岡市役所静岡庁舎新館3階

 静岡市役所静岡庁舎新館3階に(2019年8月)5日、「コミュニティ&ダイニングスペース 茶木魚(ちゃきっと)」がオープンした。静岡市山間部で生産された木材「オクシズ材」をふんだんに使用した空間で、食事が楽しめるだけでなく、仲間と交流したり、親子でゆっくりしたりすることもできる。
 茶木魚は旧食堂スペースをリニューアルして整備した。「街中に親子でゆっくり過ごす場所がない」という子育て世代の声を反映し、150席以上の客席と、乳幼児でも使いやすい小上がりのスペースを備えた。
 茶木魚で行われたセレモニーで田辺信宏市長は「『職員ファーストから市民ファーストで作り直そう』とスタートした。たくさんの市民のアイデアがつまったスペース」と紹介した。
 初日は開店と同時に多くの市民らが来店。地元食材を使用した日替わりメニューや定食、市内の障害福祉事業所でつくる団体「わ・ハハ運営委員会」が提供する弁当やパンを味わった。1歳の息子と訪れた同市清水区の杉本真呼さん(37)は「街中に出かけるのは大変かと思っていたが、買い物の後にゆっくりできる場所ができてうれしい」と笑顔を見せた。

2019年08月06日 静岡新聞朝刊
※内容は初出掲載時のまま

PVやワークショップ、セミナーなどの会場にも! 広がる活用の幅

「悔しい」 ゴール信じ声援最後まで サッカー2022W杯カタール大会PV

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同点のチャンスを逃し落胆するサポーター=27日午後8時45分ごろ、静岡市役所(田中秀樹)

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表がコスタリカ代表と対戦した(2022年11月)27日、静岡市でパブリックビューイング(PV)が行われた。悔しい敗戦となったが、W杯初出場となった伊藤洋輝(シュツットガルト、ジュビロ磐田ユース出)にひときわ大きな声援が送られた。
 静岡市役所内の食堂「茶木魚」には市民ら約100人が駆け付けた。1点を追う終了間際には、日本が攻め込むたびに大きな歓声が沸いたが、あと一歩で相手ゴールを割れずため息が漏れた。
 ドイツ戦では“神セーブ”を連発したGK権田修一(清水エスパルス)も、この日は唯一のピンチで相手のシュートをわずかのところではじき出せなかった。清水サポーターで、友人と訪れた藤沢弘子さん(62)=同市駿河区=は「本当にあと少し。惜しかった。スペイン戦は強気に相手のシュートを止めて」と願った。
(運動部・名倉正和、山本一真)
2022年11月28日 静岡新聞朝刊から
※年齢等初出掲載時のまま

親子で木製ストロー作り プラごみの環境汚染学ぶワークショップ
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木製のストロー作りに挑戦する参加者=静岡市葵区

 静岡市プレミアムフライデー官民推進協議会と同市は(2020年1月)31日、木製のストローを作るワークショップを市役所静岡庁舎「コミュニティ&ダイニングスペース茶木魚」で開いた。親子ら約80人が楽しみながら環境問題について学んだ。
 材料はカンナで薄く削った県産スギのシート。木のストロー作りに詳しい住宅メーカー「福工房」の担当者が講師を務めた。参加者は「のりをたっぷりつけて」などと助言を受けながら、シートにのりを塗り、丁寧に筒状に丸めて完成させた。担当者はプラスチックごみが海を汚している環境問題についても解説した。
 ワークショップは国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の推進を狙いに、プレミアムフライデーに合わせて家族で交流する時間をつくろうと開催された。市立葵小6年の工藤涼晴君は出来上がったストローを手に「薄い木のシートが、こんなに固くなってびっくり」と笑顔で話した。
2020年02月02日 静岡新聞朝刊
※学年等初出掲載時のまま

「男らしさ」に縛られないで 相談員養成セミナー
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男性の悩みに寄り添う「男性相談員」の養成講座=静岡市役所の「茶木魚」

 静岡市と県は(2023年9月)2日、男性の抱える悩みに電話で相談に応じる男性電話相談員の養成講座を市役所の「茶木魚」(同市葵区)で開いた。10年ぶりの開催で、11月までの全4回の講義を通じ、男女共同参画の意義や相談員としての対応方法を学ぶ。
 初回は県立大国際関係学部の犬塚協太教授が、男性視点からの男女共同参画の意義を受講した男性41人に解説した。日本では「男らしさ」というジェンダーバイアスがあり、相談することをためらう男性が多いと指摘した犬塚教授は、「相談者が自分自身を解放する道を見つけ出す過程を一緒に考える姿勢が大切」と受講者に呼びかけた。
 県の「あざれあ男性電話相談」、市の「メンズほっとライン静岡」はそれぞれ毎月2回開かれている。相談員は、仕事や家庭、生き方など、男性が抱える悩みに電話で応じる。相談員の高齢化や、男性支援のニーズが高まる中、久しぶりに養成講座を企画した。受講者のうち希望者が相談員として活動する。
 市男女共同参画・人権政策課の岡本恵課長は「男性らしさに縛られない生き方を多くの人に知ってもらいたい。相談窓口の利用も促したい」と話した。
2023年09月05日 あなたの静岡新聞

2020年 環境に配慮した食器を導入

市役所食堂に循環型食器 静岡市 使用後堆肥化、再利用

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19日から活用する容器と設置予定の回収ボックス=静岡市役所静岡庁舎

 静岡市は民間企業と連携し、市役所静岡庁舎内の食堂「茶木魚(ちゃきっと)」で環境に配慮した循環型食器を導入する。小麦の皮を原料にした容器を使い、使用後は堆肥として再利用する。(2020年10月)19日から食堂内に回収ボックスを設置する。
 利用する食器は大手商社、丸紅が開発した「edish(エディッシュ)」。容器を粉砕し、熱風処理することで堆肥として再資源化できる。食堂内で弁当を販売する仕出し専門店「竹酔」が日替わりのどんぶり弁当で活用する。容器はその場で平らにつぶすことができ、食べ残しと一緒に回収ボックスに投入できる。
 容器は市内の里山保全団体「アカリノワ」が回収し、城南静岡高など市内教育機関と連携して堆肥化に取り組み、農作物の栽培に役立てる。
 市は国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進に取り組んでいて、さまざまな企業・団体が連携して環境問題に立ち向かう今回の動きをSDGsと絡めて支援している。
 竹酔の瀬畑文乃営業課長は「社長がSDGsに関心が高く、参加することにした。会社全体の士気も高まっている」と話した。
 初日の19日は普段より多い30食のロコモコ丼を用意する。
 (市川雄一)
2020年10月17日 静岡新聞朝刊
※内容は初出掲載時のまま
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