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これが世界一!日本一!静岡県勢の受賞~マリンスポーツ編 2023年まとめ~

 この1年、さまざまな分野で静岡県内の企業、団体、個人が活躍し、それぞれ高い評価を得てきました。中には世界一、あるいはトップクラスや、日本一というものもありました。素晴らしい栄誉に輝いた功績を改めて称えるとともに、1年を振り返ってみます。ここではマリンスポーツに関連するものの一部をまとめました。

ウインドサーフィン 浜松の高校生・守屋さん ユースクラス世界ランク1位

今後の目標は「全体の世界ランキング1位を取ること」  浜松市西区の高校生プロウインドサーファー守屋拓海さん(17)=キャタラー=が2023年のウインドサーフィン・フリースタイル種目のユースクラス(20歳以下)で世界年間ランキング1位に輝いた。守屋さんはこのほど、市役所を訪れて中野祐介市長に喜びを語り、さらなる飛躍を誓った。

ウインドサーフィンのフリースタイル種目ユースクラスで世界ランキング1位に輝いた守屋さん=浜松市役所
ウインドサーフィンのフリースタイル種目ユースクラスで世界ランキング1位に輝いた守屋さん=浜松市役所
 フリースタイルは8分間内に、ジャンプや回転を組み合わせた技の完成度を競う種目。8月にスペイン、9月にドイツで行われた世界大会で守屋さんは空中横2回転の大技「パスコ」を全て成功させるなど最高のパフォーマンスを披露し、17位と9位に入った。2戦の総合順位は全体で14位、ユースクラスでトップだった。
 普段は浜名湖村櫛海岸を拠点に活動し、大会に伴う海外遠征で力を磨く守屋さん。「高得点の技を決め、全体の世界ランキング1位を取ることが今後の目標」と力強く語った。
 中野市長は「浜松市出身の選手が世界で活躍することは市、市民にとっての誇り」とたたえた。市が「ビーチ・マリンスポーツの聖地」を目指していることにも触れ、「施設整備も進めるが、世界トップの選手が生まれることが『聖地』には必要。今後も浜松を代表する選手として活躍してほしい」と期待を寄せた。
 守屋さんは12月16、17日に村櫛海岸で開催される全日本選手権に出場予定。
〈2023.12.4 あなたの静岡新聞〉
2022年もプロランキング1位!
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プロランキング1位を報告した守屋さん=浜松市役所

 日本ウインドサーフィン協会の2022年フリースタイルプロ年間ランキングで、1位を獲得した浜松市西区の高校生プロ守屋拓海さん(16)=キャタラー=が11日、市役所で山名裕副市長に成績を報告した。
 守屋さんは小学2年でウインドサーフィンを始め、20年に同協会公認プロとなった。同区の浜名湖村櫛海岸を拠点に活動している。22年は12月に地元で行われたプロツアー大会で優勝するなど好成績を収め、2年連続でランキング1位となった。夏は欧州にも遠征し、海外のトップ選手から技術を学んだという。
 守屋さんは4月から始まる新シーズンに向け「3年連続で1位を取りたい」と抱負を語り、海外の大会出場にも意欲を示した。山名副市長は「頑張って世界で活躍する選手になって」とエールを送った。
(草茅出)
〈2023.1.12 あなたの静岡新聞〉
今季前に「目標は、3年連続年間ランキング1位」と語る
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守屋拓海さん

 日本ウインドサーフィン協会の2022年フリースタイルプロ年間ランキングで2年連続の栄冠に輝いた。20年に協会公認プロとなり、浜松市西区の浜名湖村櫛海岸を拠点に国内外を転戦している。16歳。
―昨シーズンの振り返りを。
 「ランキングを決める二つの大会のうち、1戦目は4位に終わったので2戦目で1位を取るしかない状況だった。これまで負けていた選手に勝って優勝できたのは良かった。夏場に海外合宿も行い、外国のトップ選手の練習を間近に見て技の成功率や難易度の高さに刺激を受けた。今後、少しでも近づいていきたい」
―競技に取り組んだきっかけは。
 「父がウインドサーフィンのショップを経営しているので、店の目の前に広がる浜名湖は遊び場。毎日のように魚を捕っていた。競技は小学2年生の時に父の誘いで始めた。現在は1日4~5時間、トレーニングを積んでいる」
―ウインドサーフィンの魅力は。
 「水の上では、地面を歩いているのとは違う感覚を味わえる。自分はフリースタイル種目なので、練習して新しい技ができた時が一番うれしい。現在の持ち技は40種類ほどだが、多く持っていた方が波や風の状況に応じて繰り出す技を使い分けられるので、優位になる」
―4月からの新シーズンに向けた抱負を。
 「まずは3年連続で年間ランキング1位になるのが目標。オフに習得した2回転エアの新技を大会本番で出していきたい。コロナ禍で出場機会のなかった海外の大会も、6月にイタリアで開かれる大会への参加が決まったので楽しみ」
(生活報道部・草茅出)
〈2023.4.4 あなたの静岡新聞〉
 

サーフィン国際大会 御前崎出身の佐藤李さん地元優勝

 御前崎市で開催されているサーフィンの国際ツアー大会「御前崎プロ2023」は最終日の28日、男女ともに決勝戦が行われ、女子はいずれも同市出身の佐藤李選手(17)が池田美来選手(15)を破り、優勝した。佐藤選手は「最高にうれしい。地元の声援が力になった」と喜びを語った。

女子で優勝した佐藤李選手=御前崎市
女子で優勝した佐藤李選手=御前崎市
 御前崎市で生まれ育ったライバル同士が、地元で開催された国際大会決勝の舞台で激突した。普段より高い波が押し寄せる中、佐藤選手は「積極的に攻めることができた」と高得点を狙える波を冷静に選び、力強いライディングを披露。大会直前まで「調子が上がらなかった」と不安を抱えていたというが、周囲の助言やメンタルトレーニングを実践し、良いパフォーマンスを引き出した。
 佐藤選手は7月のモルディブ大会で優勝し、今月のインド大会でも3位に入るなど好成績を収めている。表彰台では「サポートしてくれた人たちのおかげ」と謝意を述べ、「さらに強くなるために果敢に攻めるスタイルを確立したい」と目標を掲げた。
 一方、佐藤選手に1・2ポイント差で惜敗した池田選手は悔しさをにじませながらも「佐藤選手のサーフィンがうまかった」と勝者をたたえた。
 会場に詰めかけた地元ファンからは熱戦を繰り広げた2人に盛大な拍手が送られた。
(御前崎支局・市川幹人)
〈2023.8.29 あなたの静岡新聞〉

サーフィン・アジア選手権団体戦で優勝 伊豆の足立さん

 7月にモルディブで開かれたサーフィン・アジア選手権2023に日本代表として出場し、団体戦で優勝した伊豆市の足立海世さん(15)がこのほど、市役所に菊地豊市長を訪ね、報告した。

サーフィン・アジア選手権の結果を報告する足立さん(左)=伊豆市役所
サーフィン・アジア選手権の結果を報告する足立さん(左)=伊豆市役所
 足立さんは日本サーフィン連盟の強化選手。出場者4人の合計点で競う「アロハカップ」で2位、18歳以下の選手が出場する個人戦で4位の成績を収めた。
 足立さんはメダルとサーフボードを持参し、団体戦優勝の喜びや日々の練習内容などを伝えた。「11月の世界選手権ジュニアの部に出場することが目標。オリンピックも目指して練習に励みたい」と話した。
〈2023.8.8 あなたの静岡新聞〉
夢は「世界チャンピオンになること」と語る
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足立海世さん

 父光洋さん(43)の影響で3歳からサーフィンを始めた。伊豆市立天城小6年の時には全日本サーフィン選手権キッズの部で優勝した。モルディブで7月に開かれた「サーフィン・アジア選手権」で、日本代表チームのメンバーとして出場。団体戦で優勝、アロハカップ(男女各2選手によるチーム戦)で2位、個人戦(18歳以下)で4位に入る活躍を見せた。週5日程度、下田、伊東市など伊豆半島の海岸で練習に励む。伊豆市月ケ瀬在住。天城中卒業。通信制の明聖高(千葉市)1年。15歳。
 ―選手権の感想は。
 「日本代表としてアジアの人たちと肩を並べて良い経験になった。特に団体戦優勝はうれしかった。ただ3部門それぞれで優勝を狙っていただけに、結果的には悔しかった。負けられないプレッシャーがあり、自分の力を発揮できなかった。どんな状態でも自分のサーフィンをするのが課題」
 ―サーフィンの楽しさは。
 「波に乗るのは爽快。高い波は乗っていて楽しい。サーフィンのやり方をよく知らない人が見てもすごいと思えるのも魅力。友人や同級生と一緒に練習し、お互い『良かった』と励まし合っている」
 ―お気に入りのサーフスポットは。
 「伊豆半島だと下田市の海。きれいで青い。ハワイの海は日本にはない3~5メートルの高い波があり、練習していて楽しい。世界のトップサーファーもいるので、練習でまねしている」
 ―夢は。
 「世界チャンピオンになること。たくさんサーフィンを楽しんで目指したい。友人やライバルの存在を大事に、切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」
(大仁支局・小西龍也)
〈2023.10.12 あなたの静岡新聞〉

全日本ヨット選手権、夫婦でV 牧之原の水野本さん、三喜さん

 香川県で10月末に開かれた全日本シーホッパー級ヨット選手権大会で3連覇を果たした水野本さん(40)と、全日本シーホッパーSR級ヨット選手権大会で優勝した妻の三喜さん(48)=いずれも牧之原市須々木=が、市役所相良庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、喜びを報告した。

大会の結果を報告する水野本さん(左)と三喜さん=市役所相良庁舎
大会の結果を報告する水野本さん(左)と三喜さん=市役所相良庁舎
 大会の初日は風が安定せず、2人とも慣れない潮の流れに苦しんだが、2日目に潮の流れを把握すると本来の実力を十分発揮した。本さんは「目標にたどり着けたと思っている。結果だけではなく、地域でヨット競技の普及にも努めていきたい」と語った。杉本市長は「地の利がない場所でのダブル優勝は快挙。来年はぜひ夫婦で連覇を成し遂げてほしい」とたたえた。
〈2023.12.5 あなたの静岡新聞〉
地域再生大賞