早朝の三島、歩いて魅力発見! 「みしま朝旅」
日頃見慣れた街並みも、時間帯を変えて歩いてみると新たな一面を見つけられるかもしれません。三島市観光協会が推進している「みしま朝旅」は、早朝に三島市内を散策し、日中とは違う新たな魅力を発見する取り組みです。9月、観光客向けの「朝旅」もスタートしました。「朝旅」の概要をまとめます。
日中とは違う、さわやかな三島の朝 魅力発信
三島市は早朝に市内各所を巡る「みしま朝旅」のウェブサイトを市観光協会のホームページに立ち上げ、観光誘客や周遊の促進に力を入れている。中心市街地の豊かな自然を取り入れたおすすめコース、朝食を提供する飲食店などの情報を掲載し、日中とはひと味違うさわやかな朝の魅力を発信している。
市が開設したウェブサイトでは清流が楽しめる水辺スポットや大通り商店街などを紹介しているほか、三島駅南口から源兵衛川を経由して中郷温水池へ向かう2・5キロなど三つのコースも写真入りで盛り込んだ。
朝がゆなどを提供する「和カフェとげつえん」や朝ラーメンを楽しめる三島駅前の「福の軒」など、朝食のおすすめ飲食店も掲載した。朝旅のPRポスターも作成し、7月初旬から市内の宿泊施設や土産物店などに配布している。
〈2023.7.4 あなたの静岡新聞〉
川沿い散策、写経、朝食… 新たな三島発見
NPO法人「地域活性スクランブルフォーラム」(三島市)は24日、早朝の三島を歩いて魅力を再発見する“朝旅”イベントを市内で開いた。歴史、自然が豊かな市街地の朝は、日中や夜とは違う落ち着いた雰囲気が広がる。人出が少ないため密にもなりにくく、同NPOは新たな観光資源として「朝のまち・三島」を提案していく考えだ。
すがすがしい朝の町を観光や健康増進につなげようと初めて企画した。朝旅を目的に前泊してもらえばさらなる消費拡大につながるほか、密になる時間帯をずらすことで感染症対策にもなるという。今後、商工会議所などと連携も図りながら定着を目指す考えで、前田磨理事長は「三島の朝を楽しめる場所は各地に点在している。新たな観光として提案したい」と語る。
(金野真仁)
〈2020.10.25 静岡新聞朝刊〉
「朝旅」普及へ デジタルマップやイラストで観光案内
三島市観光協会は、川のせせらぎや文化的な観光スポットを案内するデジタルイラストマップを作成し、日中とは違う朝の三島を満喫する「朝旅」の普及に乗り出す。水辺スポットなど市内を巡る散策コースのほか、来年の大河ドラマとも関わりの深い三嶋大社も紹介し、新しい観光の形を提案する。
専用のQRコードをスマートフォンやタブレット端末で読み取ると、三島の市街地や長泉、清水町の一部の地図が表示される。散策コースは30分、60分、150分の所要時間別に分け、楽寿園や広小路、柿田川など朝のすがすがしさを感じられる道のりを地図上で紹介している。複数のスマホやタブレットで同じ画面を共有でき、仲間で現在地を落とし込めば互いの行動も確かめられる。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせ、三嶋大社のデジタルイラストマップを浮世絵風に掲載。利用者はキャラクターを選んで地図上を移動でき、源頼朝や北条政子にゆかりのポイントへ行くと写真や説明書きが表示される。実際に訪れる前の観光シミュレーションにも活用できるほか、将来的にオンラインツアーの開催も視野に入れる。
ウェブ上で事前に申し込むと同市本町の和カフェ「とげつえん」で朝食割引、和菓子サービスの特典を受けられる。同協会は「朝を楽しむ人が増えれば宿泊者も増える。朝食を提供する店も増えてもらいたい」と話す。
〈2021.10.23 あなたの静岡新聞〉
観光客向けの「朝旅」もスタート! 再訪のきっかけに
三島市観光協会が推す「みしま朝旅」を味わうツアーが17日から、市内で始まる。宿泊のみで市内に立ち寄る団体客をターゲットに、再訪のきっかけにしていく考えだ。
同ホテルによると、バスで訪れる団体客は夕方に到着後、出歩かないまま明朝に出発するケースが多いという。当面は宿泊者へのオプションとして実施し、将来的には団体客の旅程への組み込みや外国人旅行者向けのサービスとして広げていくという。
7日朝には関係者がツアーを体験。街の歴史を聞きながら約1時間の散歩を楽しみ、白滝公園で自然に触れ合うゲームを満喫した。
木曜と日曜を中心に不定期で開催する。シタテの山森達也代表は「せっかく三島に来たのに街中を歩かないのはもったいない。三島を知って好きになり、また来てもらえるようにしたい」と話す。
(三島支局・岡田拓也)
〈2023.9.8 あなたの静岡新聞〉