日本酒、ソルベで味わって 静岡県産酒米「誉富士」使用

 アイスクリーム製造のサンオーネスト(沼津市西沢田、吉井健一社長)が、静岡県産酒米「誉富士」を使って独自に開発した日本酒のソルベ「氷酒(こおりさけ)」の販売に力を入れている。大人が日本酒をスイーツ感覚で味わえる食べきりサイズのカップタイプを商品化し、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要の取り込みを図る。

静岡県産酒米を使い開発した日本酒のソルベ「氷酒」
静岡県産酒米を使い開発した日本酒のソルベ「氷酒」
静岡県産酒米「誉富士」を使い開発した日本酒のソルベ「氷酒」=2020年12月下旬、沼津市西沢田のサンオーネスト
静岡県産酒米「誉富士」を使い開発した日本酒のソルベ「氷酒」=2020年12月下旬、沼津市西沢田のサンオーネスト
静岡県産酒米を使い開発した日本酒のソルベ「氷酒」
静岡県産酒米「誉富士」を使い開発した日本酒のソルベ「氷酒」=2020年12月下旬、沼津市西沢田のサンオーネスト

 県内の酒造会社の協力で誉富士の清酒と酒かすを原料に使用し、独自の技術でシャーベット状に氷結させた。アルコール度数は3%に抑え、シャリシャリとした触感が特徴。日本酒初心者や女性に楽しんでもらうため、スパークリングワインを意識し甘さを引き立て食べやすくした。
 パッケージは高級感あるデザインにし、海外輸出や訪日外国人を視野に英語表記を加えた。日本酒の楽しみ方を広げ、地酒を盛り上げようとアイスメーカーでは珍しい酒類製造許可(リキュール類)も取得した。
 開発当初は、東京五輪・パラリンピックを見据え、イベント会場などで観光客らが容器を手で押して簡単に食べられるスティックタイプを想定。しかし、コロナ禍で延期となり製品化を見送った。
 2020年3月には業務用を販売したが、コロナ禍で売り上げは伸び悩み、新たな販路にと自宅用のカップタイプに注目。贈答品や海外輸出の需要を見込んでいるという。同社の担当者は「“日本酒スイーツ”として定着するよう国内外で展開していきたい」と意気込む。
 カップタイプは1個350円(税抜き)で直売店で販売中。オンラインショップなどでの販売も予定している。問い合わせは同社<電055(923)2312>へ。

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