線路の玉砂利缶詰に、天浜線が10月発売 焼津水産高生が協力

 浜松市天竜区の天竜浜名湖鉄道が、線路に敷かれる玉砂利を缶詰に入れた商品「天浜線 線路の石」を販売する。実習製品としてマグロの缶詰を作っている焼津市の焼津水産高が17日、作業を手伝い50個を完成させた。

巻締め作業を行い缶詰を完成させた高校生=焼津市の県立焼津水産高
巻締め作業を行い缶詰を完成させた高校生=焼津市の県立焼津水産高
缶詰に入っている玉砂利
缶詰に入っている玉砂利
巻締め作業を行い缶詰を完成させた高校生=焼津市の県立焼津水産高
缶詰に入っている玉砂利

 新型コロナウイルスの影響で運賃収入が減少する中、同社は同じ地方鉄道のえちごトキめき鉄道(新潟県)、銚子電気鉄道(千葉県)と合同で、それぞれの玉砂利入り缶詰を7月に販売。用意した250セットが完売し、第2弾として天浜線単独で売り出すことを決めた。
 人気の実習製品「まぐろ油漬缶詰」を生み出し、缶詰作りのノウハウがある焼津水産高に協力を依頼した。
 校内での作業には食品科学科2年生の4人が参加した。サバの水煮などを入れるスチール缶に、褐色の玉砂利3~5個を入れた。巻締め機でふたを取り付け、ラベルを貼って完成させた。
 作業した生徒(16)は「石を缶詰にしたのは初めて。缶に傷がつかないよう気を付けた。地域振興に貢献できればうれしい」と話した。
 缶詰は天竜二俣駅の売店で10月上旬から販売する予定。税込み550円。

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