常葉大富士跡地の複合型施設 「フジスパーク」オープン祝う

 富士市大淵の旧常葉大富士跡地に時之栖(御殿場市)が整備していたホテル併設の複合型スポーツ施設「エスプラット フジスパーク」のオープニング式典と内覧会が1日、現地で開かれ、関係者が新たな地方創生やスポーツ交流の拠点の誕生を祝った。

1期工事で49室が整備されたホテルの一室=富士市大淵
1期工事で49室が整備されたホテルの一室=富士市大淵
レストランに併設されたブリュワリーの蒸留器=富士市大淵
レストランに併設されたブリュワリーの蒸留器=富士市大淵
1期工事で49室が整備されたホテルの一室=富士市大淵
レストランに併設されたブリュワリーの蒸留器=富士市大淵

 常葉大富士の移転に伴い、時之栖が跡地の建物を取得した。市有地の貸与を受けて全面改修し、五輪仕様の床面と国際大会で使用可能な卓球台30台を備えた国内最大級の卓球場を整備した。実業団や学生、一般の合宿に活用され、多彩な競技者の交流拠点となる。市民も食堂やブリュワリーを利用できる。
 行政や地元関係者ら延べ80人が出席した式典で、庄司清和会長は高まる卓球人気に期待し、「この地を卓球の聖地にしたい」と述べた。小長井義正市長は富士総合運動公園内の既存施設を踏まえ、「施設同士の相乗効果を生かし、魅力的な地域づくりをしたい」「将来的に備えるアカデミーから世界的な選手が生まれてほしい」と話した。
 施設は、アリーナで各種屋内競技に対応するほか、丸火グラウンドには全天候型の陸上競技場と野球場があり、サッカーもできる。ホテルは和室11室、洋室38室の定員約200人分あり、2期工事で拡張する見通し。
 レストランに併設するブリュワリーではビールとウイスキーを製造する。ビールは「富嶽(ふがく)麦酒」、ウイスキーは「富嶽夢譚(むたん)」と命名した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞