幻のサメ「メガマウス」 沼津港深海水族館に剥製展示
沼津市の沼津港深海水族館は18日、幻のサメといわれる「メガマウスザメ」の剝製の展示を開始した。
【過去記事】このメガマウスは2019年1月、沼津市の海岸に打ち上げられた
展示されたのは体長5メートル、体重1トン弱の雄で、昨年1月に同市の牛臥海岸に打ち上げられた。長野県の専門業者に剝製の製作を委託し、約1年間かけて完成した。
メガマウスザメは水深200メートル付近に生息するとされる深海ザメで、名前の由来にもなっている大きな口が特徴。3600万年前頃から生息していたといい、繁殖する時期や方法などは解明されていないという。
拡張された展示エリアには、ラブカやヨロイザメなど深海に生息するサメやエイ8種の剝製も並ぶ。
同館の担当者は「貴重なサメを間近で見られる場所は少ない。こんな魚がいるという駿河湾の魅力を、展示を通して感じてほしい」と話した。