特殊詐欺、撃退エピソードを漫画化 細江署、住民の実話基に制作

 細江署は22日、特殊詐欺被害防止を目的に、同署ホームページ内に4こま漫画「オレオレ詐欺 よもやま話!」コーナーを新設した。住民から特殊詐欺に関する体験談を募集し、入賞したエピソードを作品にして随時掲載していく。

細江署がホームページに掲載している4こま漫画
細江署がホームページに掲載している4こま漫画

 詐欺を看破した実話を4こま漫画に仕立てている。絵は、趣味として普段から似顔絵などを描いている署員の家族が担当した。初回は高齢女性宅に息子をかたる男から電話があった話。入手した名簿をもとに男が息子の名前を名乗ったが、漢字の読み方が違ったため防止できたという内容を遠州弁交じりで紹介している。端的な解説も付いている。
 同署によると、2019年の県内の特殊詐欺発生件数は251件で被害総額は約4億6千万円。同署の亀川寛司生活安全課長は「漫画を見て、特殊詐欺が身近な犯罪だと認識してほしい」と話した。
 応募内容は、だまされたが被害を免れた、見破って未然防止したなどの体験談で、静岡県内在住者を対象に年末まで募集する。問い合わせは同課体験談募集係<電053(522)0184>へ。

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