サクラエビ春漁、3週間ぶり再開 1.3トン、初競りより高値

 強風による天候不順や、新型コロナウイルスの感染拡大による需要低迷で4月5日の解禁以降、1回の操業にとどまっていた駿河湾産サクラエビの春漁が6日夜、約3週間ぶりに再開され、約1・3トンを水揚げした。7日早朝に由比漁港(静岡市清水区)で行われた競りでは1ケース(15キロ)当たりの平均価格は約7万8600円と初競りを約1万2300円上回った。

5月に入り初の水揚げと競りが行われたサクラエビ春漁=7日午前、静岡市清水区の由比漁港
5月に入り初の水揚げと競りが行われたサクラエビ春漁=7日午前、静岡市清水区の由比漁港

 5月に入り、初めての出漁と競りで、由比市場の最高価格は8万3300円。前回(4月15日)より2300円高かった。
 6日の操業は漁場の群れの形成が薄く、水揚げは湾奥の沼津沖周辺に限られた。由比港漁協によると、由比と大井川(焼津市)の両港に水揚げされた計約1・3トンのうち、由比では約0・97トンが競りにかけられた。
 競りに参加した仲買人男性は「価格は上がったが需要が戻ったわけではない。需要の回復はコロナの影響で厳しいのでは」と話した。

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