食堂 地元に愛され1世紀 積極的に新メニュー、60種 「いろはや」【浜松・遠州ぐるっとグルメ⑮】

 遠州小松駅から徒歩数分の「いろはや」。うどん、ラーメン、かつ丼-。店内の壁にメニューの札約60枚がずらりと並ぶ。「それぞれの料理を好むお客がいるから増え続けてしまう」。店主の高林剛彦さん(51)が照れ笑いを浮かべた。地元に愛されて約100年の食堂を3代目として切り盛りする。

冷やしまぜ坦々うどんとミニ炙りチャーシュー丼のセット
冷やしまぜ坦々うどんとミニ炙りチャーシュー丼のセット
祖父の代から約100年使われている調理場に立つ高林さん=浜松市浜北区の「いろはや」
祖父の代から約100年使われている調理場に立つ高林さん=浜松市浜北区の「いろはや」
遠州鉄道 遠州小松駅
遠州鉄道 遠州小松駅
冷やしまぜ坦々うどんとミニ炙りチャーシュー丼のセット
祖父の代から約100年使われている調理場に立つ高林さん=浜松市浜北区の「いろはや」
遠州鉄道 遠州小松駅

 高林さんは20歳の時に父昌弘さんの体調が悪化し、勤務先の会社を辞めて店に入った。1年ほどたって定番メニューの調理に自信が付き始めた頃、昌弘さんが他界した。「子どもの頃から何となく継ぐことを考えていた。長男だしね」と思い起こす。今は、父の代からの常連客にも味を認められ、新メニューも積極的に出している。
 コロナ禍で来店客が減った一方、出前は増えた。夏場に好評だったのは冷やしまぜ担々(たんたん)うどんとミニ炙(あぶ)りチャーシュー丼のセット。季節限定だが、注文があれば冬でも応じる。
 ▽店舗情報 浜松市浜北区小松4687の1 <電053(586)2566>。水曜定休。出前、来店とも午後7時45分ラストオーダー

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