富士川の汚泥残留 富士宮市長「重大な問題」、国や県に働き掛けへ

 富士川中下流域に高分子凝集剤入りポリマー汚泥が残留している問題に対し、流域自治体の一つ、富士宮市の須藤秀忠市長は1日の市議会6月定例会一般質問で「誠に遺憾であり大変重大な問題であると認識している」と答弁し、河川環境の改善に向けて国や県に働き掛けていく考えを示した。
 この問題を巡っては小泉進次郎環境相が4月の衆院環境委員会で「地元の相談があれば適切に対応する」と答弁していた。
 須藤市長は「富士川は1級河川で国の管理。まずは国がしっかり動かないといけない」と強調した。「(富士川が)市域にも入っていることを考えると黙って見ていられない。富士宮市の立場からも国を動かしたり、県を動かしたりするように働き掛けをしていきたい」と述べた。
 同市議会は先月25日、市民らの改善への請願を所管委員会で採択した。5日の最終本会議で国と県への意見書も採択する見通し。今回、須藤市長に見解をただした市議会最大会派「富岳会」の松永孝男代表は「地元が先に動いて、最終的には国を動かさないといけない」とした。
 (「サクラエビ異変」取材班)

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