外国人の被害通報 対応訓練 浜松・天竜署
天竜署は16日、犯罪被害に遭った外国人からの通報に対応する訓練を同署水窪分庁舎で行った。技能実習生として来日し、浜松市天竜区水窪町の特別養護老人ホーム「みさくぼの里」で働くベトナム人女性3人が手順などを見学した。
訓練は日本語を話せないベトナム人女性がバッグを奪われ、交番を訪れる想定で行われた。署員は機器に搭載された翻訳アプリを活用して「いつ盗まれたか」「けがの有無は」などと質問し、状況を確認。県警の通信指令室と教養課国際センターの通訳とつないで3者同時通話を行い、発生地点や犯人の特徴などを共有した。
防災や交通などに関する講話も行った。同署の新村淳水窪担当次長は「気を付けるべき点や事件事故への対処法を知ってもらうことは、生活する上で安心感につながる」と話した。