暴力団排除へ結束 自治会役員ら集い総会【’24浜松まつり】

 5月3~5日に浜松市で開催される浜松まつりの組織委員会(広野篤男代表委員長)は12日、総会を同市中央区で開き、昨年のまつりで暴力団関係者による露店の不正出店事件が起きたことを受け、暴力追放宣言を行うなど安全な開催へ運営態勢を確認した。

暴力団排除に向けて運営態勢などを確認した浜松まつりの総会=12日午後、浜松市中央区
暴力団排除に向けて運営態勢などを確認した浜松まつりの総会=12日午後、浜松市中央区

 自治会役員ら約450人が出席した。露天商でつくる県西部街商協同組合の関係者が、組織内に暴力団排除を推進する啓発部門を設置すると説明。まつり期間中も組合役員が露店を見回るなどの対策をとる。増田太郎代表理事代行は、事件で組合幹部に逮捕者が出たことを受けて「反社会勢力とのつながりを徹底的に調査し、判明した場合は即座に除名する」と語った。
 広野委員長は、会場での飲酒禁止制限が撤廃されることを受けて「5年ぶりの『フル開催』。大いに盛り上がり、全国に元気を発信したい」としつつ、「伝統を継承するため、ルールを守ってほしい」と呼びかけた。
 まつりの参加町は172町で、御殿屋台の引き回しは85町が行う。凧(たこ)揚げ合戦は各日午前10時~午後3時。御殿屋台引き回しは各日午後6時半~9時。3日午後5時10分から吹奏楽パレードを開催する。
 (浜松総局・岩下勝哉)

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