静岡県新職員に訓示、対面5年ぶり 知事「情理尽くして」

 静岡県の新規採用職員に対する知事訓示が1日、県庁で行われた。新型コロナウイルス禍を経て、対面での訓示は5年ぶり。川勝平太知事は約80人に「ふじのくには食の都、花の都だ。富士山にこういう仕事をしたと言えるよう充実した人生を送ってほしい」と述べた。

川勝平太知事の訓示を聞く新規採用職員=1日午後、県庁
川勝平太知事の訓示を聞く新規採用職員=1日午後、県庁

 知事は冒頭で能登半島地震に触れ、「県民の生命と財産を守るという危機管理を意識して仕事をしてほしい」と述べた。「県庁はシンクタンク。皆さんは知性が高い。それを磨く必要がある」「理屈では分かっても腹に落ちない人がいる。情と理を尽くして心から伝えることが大切」などと心構えも伝えた。
 辞令交付は各所属先で行われた。デジタル戦略局では新人4人に、山田琢也デジタル戦略担当部長が辞令を手渡した。デジタル戦略課に配属された清水侃太さん(22)=富士市出身=は「静岡県で生まれ育ち、愛着を感じる。少子化などの課題に対処したい。主体的に取り組み、県民に貢献したい」と述べた。
 2024年度の新規採用職員は233人(男性135人、女性98人)でほぼ例年並み。本庁に77人、出先機関に156人が配属される。

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