高齢者福祉 手厚く 東伊豆町 予算案 一般会計59億8700万円

 東伊豆町は26日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は59億8700万円(23年度比7・4%増)で、1998年度以降で最大規模。地域交通や健康をはじめ高齢者対策に手厚い内容で、岩井茂樹町長は「人口減に対応しながら持続可能なまちづくりを目指す」と強調した。

東伊豆町2024年度 予算案 主な事業
東伊豆町2024年度 予算案 主な事業

 目的地に向かう際に住民同士が自家用車に乗り合う仕組み「ノッカル」に610万円を充てる。2月に開始したサービスを拡充し、対象を現在の2地区から稲取地区にも広げる。将来的には町全域に拡大させ、必要に応じて24年度中も補正予算で対応する方針。高齢者対策として帯状疱疹(ほうしん)の予防接種(230万円)や補聴器購入(150万円)も助成する。
 子育て対策は620万円を投じ、児童生徒の給食費支援を拡充。補助を月額500円から1千円に増額する。50万円を計上してチャイルドシートとベビーカーの購入補助の限度額引き上げ、ひがしいず幼稚園の園庭芝生化(150万円)にも取り組む。
 稲取地区の宿泊施設から出た生ごみの堆肥化(4200万円)で、ごみの削減を図る。熱川温泉では台湾の九〓を模した景観づくり(650万円)を進める。
 地価下落や家屋の経年補正により固定資産税が2400万円減少し、歳入のうち町税は2023年度比で0・8%の減少。一方でふるさと納税制度の利用が好調で、寄付金は同27・5%増の5億1千万円を見込む。特別会計と水道事業会計を合わせた総額は101億8800万円。
 (下田支局・伊藤龍太)

 ※九〓の〓は人ベンに分

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