米造園家の伝記 翻訳書籍を寄贈 平松さん、浜松市に

 浜松市出身で、湖西市にサテライトオフィスを持つサステナビリティ(持続可能性)関連のコンサルティング会社「ヴォンエルフ」の平松宏城社長(62)がこのほど、自身が翻訳した書籍「オームステッド セントラルパークをつくった男」(学芸出版社)を浜松市に寄贈した。市は市立図書館に所蔵して貸し出す。

長田副市長(左)に書籍を手渡す平松社長=浜松市役所
長田副市長(左)に書籍を手渡す平松社長=浜松市役所

 オームステッド(1822―1903年)はニューヨークのセントラルパークなどの設計に携わった米国の造園家。書籍はオームステッドの生涯や設計思想などを描いた伝記で、公園緑地整備や脱炭素の取り組みにも有益な内容になっている。勉強のため手に取った平松社長が「いい内容なので、世に出したい」と思い立って翻訳し、2022年末の出版にこぎつけた。
 この日は平松社長が市役所を訪れ、長田繁喜副市長に書籍5冊を手渡した。平松社長は「(オームステッドは)万人のための公共空間をつくるなど現在のSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを先駆的に行っていた。特に若い人に読んでほしい」と話した。

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