中東遠総合医療センター 南海トラフ対策強化を 能登被災地派遣隊員 活動報告

 能登半島地震の被災地支援に災害派遣医療チーム(DMAT)として加わった中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)の隊員が18日、同センターで活動報告した。道路が寸断された中で取り組んだ患者搬送などの任務を写真や動画で示し、南海トラフ地震を想定した対策の強化を呼びかけた。

能登半島地震の被災地の状況を伝えた活動報告会=掛川市菖蒲ケ池の中東遠総合医療センター
能登半島地震の被災地の状況を伝えた活動報告会=掛川市菖蒲ケ池の中東遠総合医療センター

 同センターでは2日以降、計3隊を石川県に派遣している。第1隊として2~6日に現地で活動した救急科診療部長の松島暁医師(45)は、17日出発の第3隊の一員として再び現地入りした。輪島市の避難所からリモートで参加し「外科系よりも内科系の医師が活躍している段階。病院ではコロナ患者の診療もあった」と現地の状況を伝えた。
 宮地正彦院長は、南海トラフ地震を念頭に「やれることはすぐに対応する。チームの問題提起を聞いて話し合っていく」と述べた。
 (掛川支局・高林和徳)

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