鈴与商事 製造現場 DX支援 稼働率など可視化、効果測定 

 鈴与商事は経営コンサルティングや事業支援を手がけるセレンディップ・ホールディングス(名古屋市)と協業し、デジタル技術を活用した製造現場の改善支援を強化する。従業員や設備の稼働率などを可視化し、生産効率化につなげる。自動化などの設備投資も提案し、改善効果の測定と課題解決を後押しする。
 セレンディップが開発したデジタルツールで従業員の生産性や不良品の発生率などを記録し、鈴与商事が収集する設備の稼働状況に関する情報と組み合わせて全体の生産効率を可視化する。データを日々更新することで事業計画に対する生産の進捗状況などを確認できるほか、製造現場のデジタル化や効率化の効果も測定する。不良品の割合を減らすなど課題の洗い出しと改善のサイクルを促し、生産性を最大限に高める仕組みを提供する。
 人手不足が深刻化する中で製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)は喫緊の課題となっている一方、「何を始めて良いか分からない」と悩む経営者は多いという。鈴与商事は現状の可視化と生産改善を平行して進め、顧客に効果を実感してもらいながらDX推進に取り組む。データの有効活用に向けたノウハウやスキルを提供するなど、システム運用の伴走支援にも力を入れる。

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