成果を社会に伝えたい 地方公務員アワードを主催、加藤年紀さん【とうきょうウオッチ 静岡へ発進&発信】

 地方公務員を応援するウェブメディアや地方公務員向けのオンラインサロンを運営する「ホルグ」(横浜市)の代表。2017年に始めたアワードは7回を数え、これまでに静岡県庁や県内市町からも6人の受賞者が出た。40歳。

加藤年紀さん
加藤年紀さん

 ―アワードの狙いは。
 「成果を上げている地方公務員を、民間の人たちや社会に広く伝えたい。回を重ねたことで協賛企業が増えたり、メディアに取り上げられたりして知名度が高まっている手応えがある。地方公務員が地方公務員を推薦するルールのため、役所の中では地味と言われるような部署から受賞者が生まれているのも特徴」
 ―過去の本県関係の受賞者の活動をどう見ているか。
 「静岡県内からは地域通貨の導入、地元農産物の消費拡大など学校給食を軸とした地域課題の解決、公民館を拠点とした住民の交流機会創出といった分野で活躍した方たちが表彰されている。役所はどうしても前例踏襲で、失敗しないことを重視しがち。そうした中でも新しい行動を起こし、周りを巻き込んで実績を残しているのが素晴らしい」
 ―地方公務員の取り組みを後押しする意義とは。
 「役所は福祉やインフラ整備などのセーフティーネットを、ある意味で独占的に担っている。良い影響も、悪い影響もすべて住民が享受しなければならない。いい仕事が広く認められ、職員の力を引き出すことができれば役所のサービスが向上する。社会的な価値は大きいと思う」

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