ハイイロチュウヒ 朝日浴び美しく 袋井に飛来

低空飛行して獲物を探すハイイロチュウヒの雄=12月下旬、袋井市内 冬枯れの田園地帯から1羽の猛禽(もうきん)類が強風に向かって力強く飛び立った。朝の柔らかな日差しを浴び、美しい灰色の羽毛がはっきりと浮かび上がる。12月下旬、袋井市内で越冬するハイイロチュウヒの姿が確認できた。
 20日は、雌雄が田園地帯を広範囲に移動して獲物を探していた。翼をV字形に保ち、長時間滑るように低空飛行できるのが特徴。地上の獲物を見つけると、ストンと落ちるようにして捕らえる。
 タカ科に属し、全長は雄が45センチ、雌が50センチほど。目と脚は黄色い。雄は頭部と背面が灰色で、腹部は白い。雌は全体が褐色で腰の部分が白い。主に北米やユーラシア大陸北部で繁殖し、国内には冬鳥として少数が飛来する。
 (写真部・二神亨)
獲物を探すハイイロチュウヒの雌=12月下旬、袋井市内
ハイイロチュウヒの雄の背面=12月下旬、袋井市内
ハイイロチュウヒの雄の腹面=12月下旬、袋井市内
ハイイロチュウヒの雌の背面=12月下旬、袋井市内
地上で周囲を見渡すハイイロチュウヒの雄=20日、袋井市内
獲物を探すハイイロチュウヒの雌=11月下旬、浜松市内
低空飛行して獲物を探すハイイロチュウヒの雄=12月下旬、袋井市内
 

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