川勝知事「社長の決断に敬意」も〝部分開業〟主張 リニア開業「２７年以降」ＪＲ東海の申請受け
リニア中央新幹線の品川－名古屋間の工事についてＪＲ東海が開業時期を従来の「２０２７年」から「２７年以降」と変更した実施計画の認可を国土交通相に申請したことを受け、川勝平太知事は１５日、「工事進捗（しんちょく）の実態を踏まえ、事業計画に公式に反映する丹羽（俊介）社長の決断に敬意を表する」などとコメントした。一方で、３７年とされる大阪までの全線開業の早期実現に向けて「開通できる状態となったところから開通していくべき」とし、持論の〝部分開業〟を再び主張した。
知事は「これまでのＪＲ東海の対応と異なり、速やかに変更し公表する丹羽社長の柔軟性が発揮された」と丹羽社長を持ち上げた。
ＪＲ東海が開業時期を「２７年以降」に変更した理由として静岡工区の着工の遅れを挙げたことについては、「静岡工区のみならず全工区の進捗状況や工事計画を明らかにしてほしい」と注文を付けた。
知事は「本県の基本姿勢はリニアの整備推進と、大井川水資源、南アルプス自然環境保全の両立。スピード感を持ってＪＲ東海と対話を進めていく」との姿勢を改めて強調した。
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