遠州クロム周辺 水質は基準値内 浜松・有害物質検出問題

 めっき加工の遠州クロム(浜松市東区)の敷地内の井戸から地下水の環境基準を超える有害物質「六価クロム」が検出された問題で、同社は13日までに、同社と市が実施した工場周辺の地下水の水質調査はいずれも基準値内だったと発表した。健康被害の報告もないという。
 調査は同社が工場敷地周辺の11カ所、市が工場から半径500メートルの井戸水利用の住宅など51カ所で実施した。
 同社は、過去に工場で行っていためっき加工作業で使う六価クロムによる土壌汚染が、地下経由で拡散した可能性があるとみている。現在、めっき設備の構造に問題はなく、流出はないと判断しているという。
 同社は水質の継続点検、遮水壁埋設による流出防止などの対策を検討している。担当者は「進捗(しんちょく)は随時公表していく」と話した。

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