お手製ピンボール「架け橋に」 科学技術高生 静岡聴覚特支校に贈る

 静岡市葵区の科学技術高は1日、同高文化祭で生徒が制作した作品の贈呈式を同市駿河区の静岡聴覚特別支援学校で行った。同校小学部児童に高さ約1・6メートルの巨大ピンボールと射的用のゴム鉄砲を贈り、物作りを通して交流を深めた。

科学技術高生が作った作品で交流する生徒と児童=静岡市駿河区の聴覚特別支援学校
科学技術高生が作った作品で交流する生徒と児童=静岡市駿河区の聴覚特別支援学校

 贈呈式に参加した小学部5年生の尾内陽和さん(10)は早速ピンボールに挑戦。「点が取れると楽しい。休み時間にみんなで遊びたい」と笑顔を見せた。
 レトロな雰囲気の「台湾夜市」をコンセプトに約1カ月かけて制作した両作品は、文化祭後に廃棄される予定だった。文化祭を訪れた同支援学校職員が、児童の遊びや図工の授業に生かせないかと、同高と相談し贈呈が決まった。制作に携わった同高都市基盤工学科2年の宮内咲太郎さん(17)は「一生懸命作った作品が2校をつなぐ架け橋になってうれしい」と喜んだ。

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