ムスリム向け料理提供 静岡市の専門学校レストラン 食の多様性理解へ

 静岡市葵区の鈴木学園中央調理製菓専門学校静岡校は30日まで、同校に併設するレストラン「リリウム」で、イスラム教徒の戒律に配慮し豚やアルコールを使用しないコース料理「ムスリムフレンドリーコース」を提供している。訪日外国人が増加すると想定される2025年大阪・関西万博を前に、学生が食の多様性へ理解を深めている。

料理の説明をする学生=静岡市葵区
料理の説明をする学生=静岡市葵区

 上級調理経営学科の2年生10人が接客と調理で役割を分担し、ハラル認証を受けた子羊を使用した肉料理など計4品のコースを提供した。料理の説明を受けた利用客は「肉が柔らかい」と堪能した。
 学生は7月から、メニューの考案や食材の発注、試作などの準備を重ねてきた。調理を担当した山下駿輝さん(21)は「多様な文化を持つ人々が食卓に集い同じ物を食べることで、おいしい気持ちを共有できる重要性を感じた」と話した。
 12月5~7日には、ベジタリアンに配慮した肉や魚介類を使わないコース料理を同レストランで提供する。予約は同校ホームページへ。
 (社会部・五十嵐美央)

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