医療、介護の確保へ 関係者がパネル討論 浜松市中区でシンポ

 地域の医療事情を考える「医療と介護の総合的な確保に向けてのシンポジウム」(県、実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、浜松市中区のえんてつホールで開かれた。医療と介護の上手な利用をテーマに、医療関係者が講演とパネル討論を行った。

「医療と介護の上手な利用」をテーマに開かれたシンポジウム=浜松市中区のえんてつホール
「医療と介護の上手な利用」をテーマに開かれたシンポジウム=浜松市中区のえんてつホール

 講演した浜松医科大地域医療支援学講座の竹内浩視特任教授は、日本と本県の高齢化率、医療介護需要予測指数などを示し、今後の医療、介護のあり方として在宅医療・介護連携の推進、地域包括ケアシステム構築の重要性を指摘した。
 団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年に向けて「医療資源を機能させるため、生活リズムを整え社会とのつながりを保つ、定期的な受診を欠かさない、家族らと将来の医療やケアについて話し合うなど、一人一人の基本的な習慣が大事になる」と強調した。
 パネル討論では竹内特任教授や浜松市高齢者福祉課の鈴木博医療・介護推進担当課長らが登壇し、同市の医療環境について意見交換した。
 シンポジウムは地域の医療と介護の環境づくりに取り組む県中西部の市民団体などが中心となって毎年開催している。この日はウェブ配信の視聴者を含め約110人が聴講した。

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