バレーボール男子は浜松修学舎が初Ⅴ 女子は富士見が11連覇 全日本高校選手権静岡県予選

 第76回全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)静岡県予選は12日、草薙このはなアリーナで男女の決勝を行った。男子は浜松修学舎が聖隷クリストファーを3―1で退け、初優勝を飾った。女子は富士見が三島南にストレートで勝ち、11連覇を成し遂げた。

浜松修学舎-聖隷クリストファー 1年生エースとして躍動した浜松修学舎の赤堀=草薙このはなアリーナ
浜松修学舎-聖隷クリストファー 1年生エースとして躍動した浜松修学舎の赤堀=草薙このはなアリーナ
浜松修学舎-聖隷クリストファー 1年生エースとして躍動した浜松修学舎の赤堀=草薙このはなアリーナ
浜松修学舎-聖隷クリストファー 1年生エースとして躍動した浜松修学舎の赤堀=草薙このはなアリーナ
富士見―三島南 チーム最多の14点を挙げた富士見の福元=草薙このはなアリーナ
富士見―三島南 チーム最多の14点を挙げた富士見の福元=草薙このはなアリーナ
浜松修学舎-聖隷クリストファー 1年生エースとして躍動した浜松修学舎の赤堀=草薙このはなアリーナ
浜松修学舎-聖隷クリストファー 1年生エースとして躍動した浜松修学舎の赤堀=草薙このはなアリーナ
富士見―三島南 チーム最多の14点を挙げた富士見の福元=草薙このはなアリーナ

 男子の浜松修学舎は組織的な守備で粘り強くつなぎ、赤堀悠人、扇谷暉琉、関屋幸馬の3人が2桁得点するなど多彩な攻撃で相手に的を絞らせなかった。女子の富士見は福元さやかと八田舞花を軸に着実に得点を重ねた。

 ▽男子決勝
浜松修学舎 3(25-23 21-25 25-16 28-26)1 聖隷クリストファー
 ▽女子決勝
富士見 3(25-20 25-12 27-25)0 三島南

 男子・浜松修学舎、全中優勝の1年生軍団が躍動  浜松修学舎が総力で勝利をもぎ取った。全員攻撃、全員守備。聖隷クリストファーの強打を粘り強く拾ってラリーに持ち込み、軟打を織り交ぜた多彩な攻撃を繰り出した。先発の平均身長は聖隷の186センチに対し179・5センチ。1年のエース赤堀は「高さがないので動かないと決まらない」と、最後は両足にけいれんを起こして立ち上がれなくなるまで力を振り絞った。
 昨夏の全国中学校体育大会を制した浜松修学舎中のメンバーがそろって高校に上がり、初めての春高県予選。全国制覇を経験した1年4人が先発した。全中優勝時に中学の指導も兼任していた森監督は、聖隷のエース小野の強打決定率を50%程度に抑えられれば「チャンスはある」と見ていた。「攻撃でかなわなくても守備では負けてないと思っていた」とリベロ小泉。ブロックと後衛が連係した組織的な守備が機能し、小野の決定率を47・2%に抑えた。
 今夏の県総体では聖隷に完敗。榑林主将は「プレーの精度を高め、攻撃のパターンを増やした。積み上げてきた練習が生きた」と喜ぶ。チャレンジャーとして臨む初の全国。「やるからには上を目指す」と赤堀。いずれは「中学で取った日本一を高校でも」が目標だ。  女子・富士見、攻撃力で3人が圧倒  女子の富士見は福元、八田、渡辺の得点源3人が機能し、攻撃力で三島南を圧倒した。甲斐監督は「第3セットは軟打を拾い切れず攻撃でも打ち抜かない場面が多かった」と渋顔をつくったが、期待の裏返しだろう。
 今年はレフトで主将の渡辺が度重なる故障で離脱。その間にオポジット八田がチームをけん引し、1年のレフト福元、ミドルブロッカー鈴木が伸びた。中でも福元の成長は著しく、三島南も3枚ブロックで封じにきた。福元は「初めてのこと」と戸惑いもあったが、「打ち抜かないと」と強気に攻めてチーム最多の14得点と本領を発揮した。指揮官は「攻撃の枚数がそろってきた」と自信を示す。
 春高ではコロナで出場辞退となった昨年の分も持てる力をぶつけるつもりだ。今夏の全国総体8強を超える4強入りへ。渡辺は「今までの感謝をプレーで表現したい」と春高にピークを合わせる。
 (結城啓子)

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