高校生の自転車事故防げ! 静岡県警が街頭指導、対策強化へ

 高校生が運転する自転車が絡む交通事故が減少しないことを受け、静岡中央署は2日朝、多くの自転車通学者が行き交う静岡市葵区の長谷通り周辺で緊急街頭指導を行った。県警は今後、事故が多い地域や路線での指導を県内各地に広げて実施する。

自転車で通学する高校生に安全運転を呼びかける警察官ら=2日午前、静岡市葵区
自転車で通学する高校生に安全運転を呼びかける警察官ら=2日午前、静岡市葵区

 同署、県警交通企画課と交通機動隊、交通安全協会静岡中央地区支部から警察官と交通安全指導員計10人が交通量の多い交差点などに立ち、安全運転やヘルメットの着用を呼びかけた。一時不停止などの違反をした人には「自転車安全指導カード」を交付して交通ルールの順守を求めた。
 県警のまとめによると、今年に入って9月末までの自転車が関連する事故は2135件(前年同期比61件増)。負傷者2081人(同55人増)のうち、高校生は505人で全体の4分の1程度を占める。特に朝の登校時間帯は慌てている学生が多いため、危険な運転が目立つという。
 同署の松浦広卓交通官は「慌ただしくなる年末にかけて指導を強化する」と話した。

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