来園者と動物守れ 日本平動物園で火災訓練 静岡市駿河区

 日本平動物園(静岡市駿河区)と市消防局駿河消防署は30日、火災から来園者と動物の安全を守るための消防訓練を同園で実施した。近隣道路で発生した事故の炎が、周辺の木々に延焼しながら施設に迫ると想定し、消火活動や避難誘導の手順などを確認した。

訓練に取り組む消防隊=静岡市駿河区の日本平動物園
訓練に取り組む消防隊=静岡市駿河区の日本平動物園

 同園の職員と消防隊計約38人が参加した。訓練は日本平パークウェイから転落した車両が炎上し、周辺の木々に燃え移って同園の人気施設「猛獣館299」に迫る-という設定で行った。職員は火災を認知すると、無線で連絡を取り合い消防活動を開始。消火栓からの放水で延焼を食い止めながら、避難誘導をした。通報を受けて駆けつけた消防隊が、館内に取り残された来園者を担架で救助し、一斉放水により鎮火した。
 訓練は今年6月に日本平パークウェイで発生した車両転落火災事故を教訓に実施。同園と消防隊が連携した大規模な訓練は今回が初めてだという。

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