大河ドラマ館 後利用議論 浜松市 有識者会議が初会合

 浜松市は中区の浜松大河ドラマ館の後利用を探る有識者会議「徳川家ゆかりの資料展示収蔵施設整備検討委員会」を設置し、25日に市役所で初会合を開いた。委員長の千田嘉博名古屋市立大高等教育院教授をはじめ研究者、経済団体代表、自治会代表の委員5人が、徳川記念財団の資料を展示収蔵する新施設のあり方を議論した。

新たな資料展示施設のコンセプトを話し合う委員=浜松市役所
新たな資料展示施設のコンセプトを話し合う委員=浜松市役所

 市は現在のドラマ館が来年1月に閉館した後、全国に点在している同財団の資料を集約する施設とするため、本年度中に基本計画を作成する。ただ、約2万5千点とされる資料の詳細については財団と市などが調査を続けている段階で、施設の規模や機能は資料の内容に応じて決まる見込み。
 市の担当者は、基本計画をまとめる本年度中には大まかな資料の詳細を把握できるとの見通しを示し、検討委員会の意見を聞きながら施設のコンセプトを固めていくと説明した。建物を新たに建てる場合は、発掘され埋め戻してある浜松城跡の遺構に配慮して設計することも強調した。
 委員からは、にぎわいにつながる工夫や運営への学生の参加など、幅広い市民が関わる施設になるよう求める意見などが出た。

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