高尾山古墳回避の橋工事が入札不調 沼津市、再公告へ

 沼津市は19日、東日本最古級の前方後方墳「高尾山古墳」を回避して建設する都市計画道路「沼津南一色線」の橋梁(きょうりょう)工事が入札不調になったと明らかにした。入札方式の一部を変更し、11月中旬にも再公告する。道路は2026年度以降に2車線での暫定供用開始を目指すが、数カ月程度遅れる可能性が出てきた。
 4車線のうち、2車線は古墳を橋でまたぐ計画で高度な技術が必要。市は当初、施工業者の独自技術を反映させるため、設計から施工までを一括で発注する方法を採用したが、全国的な設計技術者不足を背景に、7月10日の入札公告への応札者はなかった。
 再公告では、市側が設計者を確保した上で、市と受注した施工者が技術協力業務契約を結び、両者の協議内容を設計に反映する方式を採る方針。工事中の古墳内への立ち入りも、古墳を傷つけない方法の確保を条件に緩和する予定。

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