地域共生社会実現へ 福祉活動事例学ぶ 静岡市社協が講演会

 静岡市社会福祉協議会はこのほど、地域福祉活動啓発講演会を同市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開いた。日本福祉大(愛知県)の原田正樹学長による講演や市内で展開される地域福祉の事例発表を行った。

地域共生社会について講演する原田学長=静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニア
地域共生社会について講演する原田学長=静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニア

 原田学長は「だれもがここで暮らし続けたいと思う地域をめざして」と題し、地域共生社会のあり方を語った。歯止めのかからない人口減少に危機感を示し「児童、高齢、障害の枠組みを超えた新しい福祉の社会構造を考えないといけない。福祉関係者はより意識してほしい」と呼びかけた。
 幅広い世代の住民が集う場所づくりに取り組む駿河区の有明町2区自治会の桜井久也会長と、清水区で子どもの居場所活動にボランティアとして参加する植田一成さん(聖徳大4年)はそれぞれ、活動への思いなどを発表した。
 地域で社会福祉に取り組む市民や福祉関係者ら約200人が聴講した。市社協が3月に策定した第4次地域福祉活動計画の概要も説明した。

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