鈴木、ねじ伏せられ「銀」 杭州アジア大会 レスリング・グレコ60キロ級

 【杭州=本社臨時支局・大沼雄大】杭州アジア大会第12日の4日、レスリング競技が始まり、男子グレコローマンスタイルで60キロ級の鈴木絢大(レスターホールディングス、飛龍高出)は決勝で世界王者のジョラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)に屈して2位だった。

男子グレコローマン60キロ級決勝 キルギス選手を攻める鈴木絢大(右)=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
男子グレコローマン60キロ級決勝 キルギス選手を攻める鈴木絢大(右)=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
男子グレコローマン60キロ級決勝 キルギス選手を攻める鈴木絢大(右)=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
男子グレコローマン60キロ級決勝 キルギス選手を攻める鈴木絢大(右)=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
男子グレコローマン60キロ級決勝 キルギス選手と健闘をたたえ合う鈴木絢大=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
男子グレコローマン60キロ級決勝 キルギス選手と健闘をたたえ合う鈴木絢大=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
男子グレコローマン60キロ級決勝 キルギス選手を攻める鈴木絢大(右)=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
男子グレコローマン60キロ級決勝 キルギス選手を攻める鈴木絢大(右)=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
男子グレコローマン60キロ級決勝 キルギス選手と健闘をたたえ合う鈴木絢大=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)

 投げ技を狙った隙 痛恨のフォール奪われ
 世界王者と真っ向勝負を繰り広げた。男子グレコローマンスタイル60キロ級の鈴木は、決勝で世界選手権2連覇のシャルシェンベコフを一時6-2とリードした。互いに投げ技を狙った末に一瞬の隙でフォールを奪われ「勝てた試合。悔しい」と唇をかんだ。
 鈴木が出場を逃した先月の世界選手権。シャルシェンベコフは東京五輪「銀」でパリ代表にも内定した文田(ミキハウス)を決勝で破った。だが、鈴木は「自分と(文田)健一郎先輩は違う。やるべきことをやるだけ」と臆せず挑んだ。
 最大の見せ場は2-2で迎えた第1ピリオド1分32秒。一瞬の隙を見逃さなかった。相手の攻勢をしのぎながら右腕を取り、低い姿勢から一本背負い。得意技で豪快に4点を奪った。だが2分過ぎ、警戒していた強力な左差しからマットに倒され、痛恨のフォール負け。「持ち味は出せたが、リードしている状況での試合展開は課題」と悔やんだ。
 2019、21年に全日本選手権、21年に全日本選抜を制した24歳。日体大の先輩でもある文田を超えられず、パリへの道が閉ざされて「気分は落ちた」。それでも「目標はやっぱりオリンピック」との思いは消えない。昨年の全日本選手権で初戦敗退してから不本意な結果が続いたが、強豪ぞろいのアジアで確かな実力を証明した。

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