南海トラフ想定 静岡赤十字病院で訓練 診療エリア間の連携確認

 静岡赤十字病院はこのほど、南海トラフ地震を想定した大規模災害救護訓練を静岡市葵区の同病院で行った。県内の赤十字病院の救護班も含め、医師や看護師ら病院職員計552人が参加し、患者のトリアージや診療エリア間の連携などを確認した。

搬送された患者役にトリアージを行う医師や看護師ら=静岡市葵区の静岡赤十字病院
搬送された患者役にトリアージを行う医師や看護師ら=静岡市葵区の静岡赤十字病院

 家屋の下敷きになって歩行不能になるなど具体的な状況が設定された患者役に対し、病院の出入り口付近でトリアージを実施。重症、中等症、軽症の診断エリアでは、症状に応じて割り振られた患者役に対して詳細な診断を行い、必要な治療方法を検討した。参加者は相互の連携を図りながら、医療資材の不足がないかも確認した。
 新型コロナウイルスの影響で合同での訓練は4年ぶり。同病院の小川潤院長は「院内インフラの損傷などあらゆる可能性を考慮しつつ、確実な対応を行う意識を共有できた」と話した。

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