困りごと 新技術で解決 トヨタ、中学生に授業 裾野

 トヨタ自動車グループはこのほど、裾野市の富岡中で出前授業を行った。2年生135人が学校の近くに開業する次世代技術の実証都市「ウーブン・シティ」について学び、日常生活で困っていたり不便に感じたりしていることの解決策を考えた。

困りごとを解決する新しいアイデアを出し合う生徒=裾野市の富岡中
困りごとを解決する新しいアイデアを出し合う生徒=裾野市の富岡中

 トヨタグループが建設を進めるウーブン・シティは発明家が生活し、モビリティー(移動)の新しい技術やシステムを開発する。生徒は4人ずつのグループに分かれ、発明家になったつもりで「こんな技術があったらいいな」と思うアイデアを話し合った。代表の生徒が「登下校の荷物が重いので教科書を電子化したい」「病気の人のために新しい薬を開発したい」などと発表した。
 ウーブン・シティは2025年に一部開業する。トヨタグループの担当者は「自分以外の誰かのために現在の困りごとを解決して、未来の当たり前を作りましょう」と呼びかけた。
 働くことの目的や将来の夢を考えてもらう職業講話を兼ねた出前授業は、同市内の全6中学校で開く。

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