「見付天神裸祭」の無事祈願 磐田・元宮天神社、氏子ら100人神事

 天下の奇祭と呼ばれる国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」の始まりの神事「祭事始(さいじはじめ)」が17日、磐田市見付の元宮天神社で行われた。23、24日の御大祭を前に、同神社と矢奈比売神社(見付天神)の氏子ら約100人が参加し、祭りの開催を告げるとともに、無事を祈願した。

見付天神裸祭の無事を祈願する参列者=磐田市見付の元宮天神社
見付天神裸祭の無事を祈願する参列者=磐田市見付の元宮天神社

 氏子のほか、各町の法被を身に着けた見付地区28町の祭組衆らが参列。久野隆宮司が祝詞を読み上げた後、神職が榊(さかき)を振って社殿前の参列者を清めた。伝統にのっとり、参列者は無言を保った。同日夜には「御斯葉(みしば)おろし」を行い、神輿が通る同地区の13カ所に榊を立てて町内全体を清めた。
 見付天神裸祭は17~24日の8日間行われる。祭りの見どころの御大祭では、新型コロナ禍で見送ってきた、上半身裸で腰みの姿の男衆が拝殿で激しくもみ合う「鬼踊り」や道中の練りを4年ぶりに再開する。
 (磐田支局・崎山美穂)

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