動物の移動販売 規制を市に要望 浜松のNPO

 猫の保護活動などに取り組む浜松市北区のNPO法人「すてっぷ」は動物愛護週間(20~26日)を前に14日、動物の移動展示販売を認めないよう要望する署名約3300筆分を中野祐介市長宛てに提出した。

浜松市の長田副市長(右)に署名を手渡すNPO法人「すてっぷ」の西泉代表理事長=同市役所
浜松市の長田副市長(右)に署名を手渡すNPO法人「すてっぷ」の西泉代表理事長=同市役所

 西泉淑乃代表理事長は、市役所で長田繁喜副市長に手渡し、移動展示販売は搬送中の動物が弱って買われた翌日に死んだり、感染症がまん延したりすることがあると指摘。「何らかの規制が必要だ」と訴えた。署名は2022年2月から23年8月までの間、市内で行われた動物の譲渡会などで集めたという。長田副市長は「動物の生きる権利をしっかり守っていかなくてはならない」と応じた。
 市動物愛護教育センターによると、市内では年に4、5回、獣医師らの確認の上で移動展示販売会が行われている。市は7月ごろ、動物愛護に関する国会議員連盟が行った動物愛護法の見直しに関する自治体、関連団体向けアンケートに対し、移動展示販売の規制の必要があるなどと回答しているという。

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