稲取漁港 振興体制構築へ 東伊豆町議会一般質問 町長が意向

 東伊豆町の岩井茂樹町長は8日、稲取漁港周辺の整備について、事実上活動停止している「同漁港周辺整備推進協議会」を見直し、新たな振興体制を構築したいとの意向を示した。町議会9月定例会で鈴木伸和氏の一般質問への答弁。
 町によると、町は2011年度に漁港の修景整備基本計画を策定。漁港は県の管理で、県の整備事業とともに町は公園などをこれまでに周辺へ整備した。ただ県第4次地震被害想定の策定の動きを受け、14年度以降に予定していた別の公園整備などの事業は先送りになっていて、町の計画からも外れた。岩井町長は「周辺整備については区切りがついている」との認識を示した。
 推進協は町や漁協、商工観光団体などで組織。県から意見聴取を受けるため16~20年度は会合を設けていたが、以後は開催していないという。
 岩井町長は「漁港周辺エリアは観光資源として大変魅力的」と強調。その上で「どのようなエリアに作り上げるか地元の人の意見を聞きながら検討していきたい」と見据えた。
 一般質問にはほか2氏が登壇した。

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