道路工事現場で人命救助に貢献 静岡市消防局、2人へ感謝状

 静岡市消防局は10日、道路工事現場で倒れた60代の男性作業員の人命救助に貢献したとして、現場に居合わせた警備員河口恵一さん(30)=駿河区=と現場監督者山中梨羅さん(22)=同=に感謝状を贈呈した。

感謝状を受けた河口さん(右)と山中さん(左)=静岡市葵区の千代田消防署
感謝状を受けた河口さん(右)と山中さん(左)=静岡市葵区の千代田消防署

 同消防局によると、作業員は4月12日午後3時ごろ、葵区川合の工事現場に下見に訪れた際、体調不良で倒れて心肺停止に陥った。異変に気付いた山中さんが119番通報し、河口さんは救助隊が到着するまでの約7分間、胸骨圧迫などを続けた。2人の迅速な対応が功を奏し、男性は約3週間後に社会復帰を果たしたという。
 葵区の千代田消防署で開かれた贈呈式で、2人に感謝状を手渡した川岸裕明署長は「2人の勇気ある行動がその人の人生を救った」とたたえた。
 男性からお礼の連絡を受けたという河口さんは「もし助からなかったら、感謝の言葉をもらうこともなかった」と喜び、山中さんは「119番にかけたのは初めてで焦ってしまった。今後は落ち着いて対応できたら」と話した。

 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞