静岡人インタビュー「この人」 浜北商工会青年部長に就任した 平野明史さん(浜松市浜北区)
浜松市浜北区の若手経営者らでつくる浜北商工会青年部は、2023年度で発足60周年を迎えた。節目のタイミングで組織のけん引役を務め、地域活性化へ意気込む。繊維製造業の平織産業取締役。38歳。
![平野明史さん](/news/images/n130/1295773/IP230730TAN000002000_O.jpg)
-就任の抱負を。
「23年度のスローガンは『挑戦』。コロナ禍で落ち込んだ地域経済を上向かせるため、若い世代から元気を発信していきたい。幸い、前年度から地元の飲食店などにも少しずつにぎわいが戻ってきた。この勢いを継続させていく」
-具体的な活動は。
「5月に『遠州はまきた飛竜まつり』を4年ぶりに開いた。目玉のナイアガラ花火を待ちわびていた人が多かったようで、会場の熱気のすごさに驚いた。区の再編で浜北区としては最後の開催になるが、地域活性の起爆剤になったと考えている。秋には産業祭の開催もあり、これから準備を本格化させていく」
-60周年を迎えた思いを。
「浜北の青年部は飲食や建設、製造業などの約90社が加盟している。動きの良いメンバーが多く、活発さは県内有数だと自負している。これまでの歴史を大切にしつつも、変化する時代に対応していくべきだと考えている。若いメンバーには『失敗を恐れず、好きに暴れてくれ』と声をかけている。新たな視点や考え方をどんどん取り入れていくつもりだ」
-地域の将来像は。
「新東名高速道の開通などにより浜北区はファミリー層の流入が多い。将来を担う子どもたちは地域の宝だ。地元を愛し、定住してもらうためにも働き口を確保する必要がある。若手経営者らが事業を承継、発展させたり、起業したりすることで、地域産業を守っていきたい」
(浜松総局・岩下勝哉)