日本産婦人科医会 性教育の現状報告 静岡で全国大会

 日本産婦人科医会はこのほど、性教育指導セミナー全国大会(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市駿河区のグランシップで開いた。「多様性に寄り添う性教育」をテーマに教育現場などの現状が報告され、産婦人科医など250人が学びを深めた。

シンポジウムで議論する支援者ら=静岡市駿河区のグランシップ
シンポジウムで議論する支援者ら=静岡市駿河区のグランシップ

 シンポジウムではNPO法人しずおかLGBTQ+の田中友梧理事、特別支援学校で知的障害児への性教育に取り組んだ元教員の国分聡子さんが登壇したほか、発達障害者の支援団体代表や、性被害に遭った子どもの支援者が講演した。当事者を取り巻く課題を伝えたり、学校での実践事例を紹介したりした。
 性教育の現状に関する4人の討議では、困り事を抱えた児童生徒が助けを求めやすい環境づくりに向け、「こちらから『相談してね』という言葉をかけない」「今まで自分がどのように課題に向き合ってきたかを語り、安心してもらう」などの提言があった。

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