10代の感性光る 静岡茶 魅力発信 新作は五感で楽しむ一品 静岡商高ビジネス探究部

 静岡商業高(静岡市葵区)ビジネス探究部の生徒が、静岡茶の魅力発信に向けた活動を展開している。独自性が光る商品の考案や各地の催事出店などを通じ、若い感性を生かしたアピールを重ねる。

静岡市歴史博物館で商品を販売する生徒たち。アイデアを具体化して魅力発信に挑む=静岡市葵区
静岡市歴史博物館で商品を販売する生徒たち。アイデアを具体化して魅力発信に挑む=静岡市葵区


 探究部は昨年4月に発足し、生徒6人が商品づくりや販売プランを企画、実践している。包装デザインにこだわった煎茶と和菓子をセットで売り出したり、茶の効能成分をテーマにしたかぶり物を作って催事に出店したりして、お茶になじみが薄い買い物客に興味を持ってもらう工夫を講じている。
 今年開発した商品は「新茶&五感で楽しむサウンドリンク」。複数品種の茶を飲み比べて配合を考え、3種類を製品化した。スマートフォンで付属のQRコードを読み取ると、「水の流れ」や「虫の鳴き声」といった音声を聴きながら茶を楽しむことができる仕掛けを盛り込んだ。6月下旬に静岡市歴史博物館(葵区)で販売したところ、来館者から好評を得た。
 今後も緑茶の魅力発信の活動を展開する予定で、部長で情報処理科2年の和泉江里花さん(17)は「皆でアイデアを出し合い、お茶のおいしさを伝えていく」と話す。
 (経済部・平野慧)

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