農地利用の“設計図”策定 御殿場市 24年度内 耕す人「見える化」

 御殿場市は26日、農業を通じた持続可能なまちづくりを目指し、2024年度末までに農地利用の未来設計図「地域計画」を策定する方針を示した。今後、市民の意見を集めながら10年後の農地利用の姿を明確化し、農地の集積・集約化の推進を目指す。
 農業者の高齢化や従事者の減少などによる荒廃農地の増加が深刻な課題となる中、「今耕されている農地を、耕されているうちに、耕せる人へ引き継ぐ」体制づくりを進める。10年後に誰がどの農地をどのような方針で耕作しているのかを“見える化”した「目標地図」を作成することが地域計画の核になるという。
 計画の策定に当たり10月以降、市農業委員や農地利用最適化推進委員を中心に各地区で農業関係者らを集めた協議の場を設けるという。将来の農業や農業上の利用区域と保全区域の整理、効率的かつ総合的な利用に向けた必要事項などについて話し合いを進める。
 市農政課は「良好な自然環境を将来にわたり継続し、地域農業の将来を築く上で非常に重要な機会。農業関係者だけでなく多くの市民に協議の場に参加してほしい」と呼びかける。
 御殿場支局・塩谷将広)

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