沼津中心街再生へ本格始動 官民新組織 委員、多分野から選任

 沼津市中心市街地の活性化へ議論する官民の新組織「街なか活力創造特別委員会」が近く、本格始動する。16日、同市で開かれた沼津商工会議所の常議員会で詳細が決まった。JR沼津駅南口で複数の再開発事業が動く中、鉄道高架化を見据えたまちづくり構想の具現化を目指す。

中心市街地再生へ新組織の発足を決めた常議員会=沼津市米山町の沼津商工会議所
中心市街地再生へ新組織の発足を決めた常議員会=沼津市米山町の沼津商工会議所

 事務局は特別委設立を主導した同商議所に置き、委員は特別委顧問に就いた紅野正裕会頭が指名する。数年かけて情報収集と共有化、まちづくりに関する調査・研究、市のまちづくり戦略の推進などを担う。
 委員は関係機関と調整中だが、広範な分野から選任する運び。会議所と市のほか、市商店街連盟や市大型店会の会員、「まちづくりに意欲のある人」らも加える方向。任期は2年(再任は妨げない)で、時間をかけて議論してもらう。
 中心市街地の再開発は、アーケード名店街と、大手町と仲見世の両商店街に囲まれたエリアで進行中。このほかにも構想があるため、広域的に考えて意見を交わす場を設けることにした。駅北口でも構想が浮上し、南北を一体化した取り組みについても議論するとみられる。

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